攻略ガイド:手番のない将棋で勝つコツ
ドパ将棋には手番がありません。相手を待たずに好きなだけ指せて、先に相手の玉を取った方が勝ちます。このページでは、ふつうの将棋とはまったく違うこのルールで勝つための考え方をまとめます。
ルールそのものの説明は遊び方・ルールに、駒の動きは駒の動き方にあります。将棋をほとんど指したことがない方は、先にそちらを読むと分かりやすくなります。
目次
- ふつうの将棋と何が違うのか
- 序盤:最初の数秒でやること
- 玉の守り方
- 攻め方:玉を取りにいく
- 持ち駒の使い方
- 速さと正確さのバランス
- オンライン対戦で知っておきたいこと
- CPUの攻略
- 駒落ちモードと5戦3先マッチ
- 上達のための練習方法
1. ふつうの将棋と何が違うのか
ふつうの将棋は、1手ずつ交互に指します。相手の手を見てから自分の手を考えられるので、「相手がこう来たらこう返す」という読み合いが中心になります。
ドパ将棋では、その前提がなくなります。次の3つを頭に入れておくと、何が大事なのかが見えてきます。
- 相手の手を待ってくれない。自分が考えている間にも、相手は何手でも指してきます。「相手の次の1手」ではなく「この数秒のうちに相手ができること」を考えます。
- 王手も詰みもない。玉が取られる位置にあっても、警告は出ませんし、指せる手が制限されることもありません。気づかないまま別の手を指していると、次の瞬間に玉を取られて終わります。
- 玉を取った瞬間に終わる。どれだけ駒得していても、どれだけ攻めが進んでいても、玉を取られたら負けです。逆に、劣勢でも相手の玉に先に届けば勝てます。
つまり、ドパ将棋は「たくさん駒を取るゲーム」ではなく、「自分の玉が取られる前に、相手の玉を取るゲーム」です。駒を取るのは、それが玉を取ることや玉を守ることにつながるときだけ意味があります。
2. 序盤:最初の数秒でやること
対局は 3・2・1 のカウントダウンのあと、両者同時に始まります。最初の数秒の動きで、その対局の流れがほぼ決まります。
角の通り道に気をつける
初期配置では、角の斜めの通り道は自分の歩でふさがっています。角の斜め前の歩(先手なら7筋の歩、後手なら3筋の歩)を1つ動かすと、角の通り道が開き、盤の反対側まで一気に届くようになります。
相手も同じことをすると、お互いの角が向かい合います。手番がないので、角の通り道を開けたら、相手より先に角を動かせるかが勝負になります。先に相手の角を取れれば、取った角は敵陣の中で成って「馬」になり、そのまま相手の玉の近くで暴れられます。
角の通り道を開けるときは、次のどちらかを決めてから開けるのがおすすめです。
- 開けてすぐ角を動かす:歩を動かしたら、間を置かずに角で相手の角を取りにいきます。迷うと、先に取られます。
- 相手が開けるのを待ってから対応する:自分からは開けず、相手が開けたら角の前に駒を置く、角を逃がす、などで受けます。
どちらつかずのまま歩だけ動かして別の場所を見ていると、相手に角を取られ、馬に入られます。序盤でいちばん多い負け方です。
飛車は「縦の一直線」に注意
飛車の前の歩を進めていくと、飛車の通り道が縦に開きます。相手の飛車と同じ筋で向かい合うと、先に動いた方が相手の飛車を取れます。飛車を前に出すときは、相手の飛車や角に狙われていないかを一度だけ確かめてください。
序盤は「1つの狙い」に絞る
手番がないと、あちこちの駒を同時に動かしたくなります。ですが、指はひとつで、画面の上で同時に見られる範囲にも限りがあります。序盤は「角で攻める」「飛車先を伸ばす」「玉を囲う」のどれか1つに絞った方が、結果的に速く形になります。
3. 玉の守り方
王手の判定がないドパ将棋では、自分の玉の危険には自分で気づくしかありません。勝ち負けの多くは、攻めの上手さよりも玉の危険に気づくのが遅れたかどうかで決まります。
玉の周りを「見る習慣」をつける
攻めに夢中になっていると、自分の玉の周りを見なくなります。数手ごとに一度、視線を自分の玉に戻す習慣をつけるだけで、負け方が大きく変わります。特に注意したいのは次の場面です。
- 相手の角や馬が、斜めの長い通り道で自分の玉につながっているとき
- 相手の飛車や竜が、自分の玉と同じ縦・横の列にいて、間の駒が1枚しかないとき
- 相手の持ち駒が増えたとき(玉のすぐ隣に打たれると、次の瞬間に取られます)
危ないときの3つの受け方
玉が取られそうなときの対応は、ふつうの将棋と同じく3通りです。ドパ将棋では、いちばん早くできるものを選ぶのが基本です。
| 逃げる | 玉を安全なマスに動かします。タップ2回で済むので最も速い対応です。ただし、逃げた先がまた狙われていないかは確かめてください。 |
|---|---|
| 取る | 玉を狙っている駒を取ります。取れるなら、相手の攻めの駒が減るので一番得です。 |
| 間に置く | 長い距離を走る駒(飛車・角・香)に狙われているときは、間に駒を動かしたり、持ち駒を打ったりして通り道をふさぎます。 |
なお、ドパ将棋では玉を「取られる位置」へ動かすこともできてしまいます。逃げるときは、逃げた先が相手の駒の利きに入っていないかに気をつけてください。
囲いは簡単なものでよい
ふつうの将棋の「美濃囲い」や「矢倉」のような本格的な囲いは、完成までに何手もかかります。手番のないドパ将棋では、その間に攻め込まれることがほとんどです。
おすすめは、玉を1〜2マス横に動かし、金や銀を玉の斜め前に1枚置くくらいの簡単な形です。それだけでも、相手の角の通り道から玉が外れ、正面から来る駒にも金銀が利くようになります。
4. 攻め方:玉を取りにいく
狙うのは駒ではなく玉
目の前に取れる駒があると、つい取りたくなります。ですが、その1手で相手の玉に近づけないなら、取っている間に相手は玉を守る手や反撃の手を指します。迷ったら「その手で相手の玉は危なくなるか」を基準に選びます。
長い距離を走る駒で狙う
ドパ将棋でいちばん強いのは、遠くから一気に玉まで届く駒です。
- 角・馬:斜めの通り道は相手からも見落とされやすく、気づかれる前に玉を取れることがよくあります。
- 飛車・竜:玉と同じ列に入れば、間の駒が無くなった瞬間に玉を取れます。間の駒を自分の駒で取ってしまうのも手です。
- 香:まっすぐ前にしか進めませんが、持ち駒として玉の正面の列に打つと、相手は気づきにくくなります。
相手の視線の外を狙う
人と対戦するとき、相手は自分が触っている駒の周りを見ています。相手が盤の片側で攻めているときは、反対側から玉を狙うと、気づかれずに届くことがあります。
5. 持ち駒の使い方
取った駒は持ち駒として、盤上の空いているマスに打てます。手番がないので、駒を取ったらその場ですぐ打てるのがドパ将棋の大きな特徴です。
- 玉の隣に打つ:金や銀を相手の玉のすぐ隣に打つと、次の瞬間にその駒で玉を取れます。相手が気づいて対応するより先に、もう一度タップして玉を取りにいきます。
- 受けに使う:自分の玉が飛車や角に狙われたとき、間に持ち駒を打てば通り道をふさげます。玉を動かすより安全なことも多いです。
- 使える場所の制限:二歩(同じ縦の列に自分の歩が2枚)と、その先に動けなくなる場所(1段目の歩・香、1〜2段目の桂)には打てません。打てないマスには印が出ません。
持ち駒は画面の下に並びます。持ち駒をタップしてから、打ちたいマスをタップします。攻めの最中に持ち駒の存在を忘れがちなので、駒を取ったら一度、画面下を見るようにしましょう。
6. 速さと正確さのバランス
ドパ将棋は速く指せる人が有利です。ただし、速さだけでは勝てません。
- 空いたマスの連打は損です。焦って何もないマスや動けないマスをタップすると、その分だけ次の手が遅れます。対局後の診断では「余計なタップ」として数えられ、ドパガキ度も上がります。
- 「選ぶ→動かす」を1セットで。駒を選んだまま迷うと、その間に盤面が変わります。選ぶ前に動かし先まで決めておくと、操作が速く、正確になります。
- 選び直しは駒をもう一度タップ。選んだ駒をもう一度タップすると選択を取り消せます。間違えて選んだときは、別の駒をタップし直すより確実です。
速さを上げたいときは、まず「迷わないこと」を意識してください。指の速さよりも、次の手を決めるまでの時間の方がずっと差になります。
7. オンライン対戦で知っておきたいこと
- 手がぶつかったら、サーバーに先に届いた手が有効です。同じ駒やマスを同時に狙った場合、遅れた方の手は取り消されます。取り消されたら、すぐに盤面を見直して次の手を考えます。
- 1秒間に指せるのは12手までです。それ以上の連打は受け付けられません。
- 通信が切れても慌てない。数秒以内に同じページに戻れば、同じ席で対局を続けられます。戻らないと、その対局は相手の勝ちになります。電波の弱い場所では、CPU対戦で遊ぶのがおすすめです。
- 段級位は自動マッチの対局で変わります。相手が強いほど、勝ったときに多く上がります。くわしくは段級位のお知らせをご覧ください。
8. CPUの攻略
CPUは3段階の強さがあり、主な違いは指す速さです(よわい:約1.6秒に1手、ふつう:約0.9秒に1手、ドパ:約0.45秒に1手)。CPUには次のような癖があります。
- 取れる駒は積極的に取りにきます。
- 自分の玉が危ないときは守ろうとします。
- 玉を取れる状態になったら、必ず取りにきます。
- 先の手をたくさん読むことはしません。目の前の1手で得をする手を選びます。
この癖を逆手に取ると、次のような作戦が有効です。
- 駒をわざと取らせて、通り道を開ける。CPUは目の前の駒を取りにくるので、その駒が動いたあとに開いた通り道から玉を狙えます。
- 自分の玉は、CPUの駒の利きから外しておく。CPUは玉を取れるときは必ず取るので、玉の周りの安全確認さえしておけば、急に負けることは減ります。
- 「よわい」で操作に慣れ、「ふつう」で玉を守る練習、「ドパ」で速さの練習、という順番で上げていくのがおすすめです。
9. 駒落ちモードと5戦3先マッチ
駒落ちモード
駒落ちモードでは、両軍から同じ駒を抜いて始めます(角落ち・飛車落ち・飛角落ち・四枚落ち)。手番がないドパ将棋では、平手だと角が先に走って勝負が決まりがちですが、強い駒がないと戦い方が変わります。
- 角落ち:序盤の角の取り合いがなくなります。飛車先の歩を伸ばし、飛車で正面から攻める展開が増えます。
- 飛車落ち:角の通り道を開けるタイミングが一番大事になります。角を交換したあとの持ち駒の角をどこに打つかで差がつきます。
- 飛角落ち・四枚落ち:遠くから一気に玉を取れる駒がほとんどなくなります。歩・金・銀・桂で少しずつ玉に近づく、ふつうの将棋に近い戦いになります。
5戦3先マッチ
同じ相手と最大5局続けて、先に3勝した方が勝ちです。1局だけなら、序盤の角の取り合いの勢いで決まることもありますが、5局続ければ実力差が出ます。
- 1局目で相手の癖を見ます。序盤に角を使ってくるのか、玉を守ってから攻めるのか。
- 2局目以降は、その癖に合わせて受け方を準備します。角を急いでくる相手なら、角の前に駒を置いて受ける、など。
- 連戦の途中で退出すると、その時点で連戦の負けになります。
10. 上達のための練習方法
- CPU・よわいで操作に慣れる。駒の選び方、持ち駒の打ち方を、迷わずにできるようにします。
- 「玉を見る」練習をする。CPU・ふつうを相手に、数手ごとに自分の玉を確認しながら指します。玉を取られずに勝てるようになるのが目標です。
- 診断結果を見直す。対局後の診断の「玉のピンチを放置した割合」が高いなら、守りの確認が足りていません。「余計なタップ」が多いなら、操作を落ち着かせると速くなります。診断の見方は16タイプ一覧にあります。
- オンライン対戦で人の癖を知る。CPUと違い、人は見落としもすれば、思い切った攻めもしてきます。負けた対局ほど、どこで玉の危険を見落としたかを思い出してみてください。
ドパ将棋は1局が数十秒から数分で終わります。気軽に何局も指して、自分に合った戦い方を見つけてください。
このガイドは、ドパ将棋の実際のルールとCPUの仕組みをもとに運営者が書いています。ルールや機能が変わったときは、内容を更新します。最終更新:2026年10月11日